仏紙銃撃テロ犯人の素性 12人殺害 容疑者3人のうち2人はアルジェリア系仏人兄弟

2015.01.08


7日、パリの銃撃事件後、付近を調べる警官ら(ロイター)【拡大】

 パリで風刺週刊紙本社が銃撃され、編集長や風刺画家、警官ら12人が犠牲になったテロ事件で、フランス捜査当局は7日、容疑者3人の身元を特定。フランス公共ラジオによると、このうち18歳の男が警察に投降した。残る2人はアルジェリア系フランス人の兄弟で、当局は全国に指名手配して行方を追っている。

 「アラー・アクバル(神は偉大なり)」「預言者のかたきだ」−。パリ中心部にある週刊紙シャルリエブドの編集部に押し入った黒覆面の男たちが、こう叫びながら自動小銃を約30発放った。

 シャルリエブド紙がイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画などを掲載したことへの報復の可能性が高い。同紙の最新作は、過激派「イスラム国」のバグダディ指導者の風刺画だった。

 ルポワン誌電子版によると、容疑者の兄弟は兄がサイド・クアシ、弟がシェリフ・クアシ容疑者でそれぞれ34歳と32歳。弟は2005年にイラクのイスラム過激派と関わっており、同国に渡航する直前に逮捕され、08年に執行猶予付きの有罪判決を受けた。

 投降した18歳のハミド・ムラド容疑者の国籍は不明。3人ともパリか同市郊外の出身という。建物前で犯人に出くわした目撃者は仏メディアに「彼らは完璧なフランス語を話し、自分たちはアルカイダだと言った」と証言した。

 銃撃は編集会議が行われる時間を見計らって素早く行われており、捜査当局は周到に計画された犯行との見方を強めている。実行犯が過激派組織などで訓練を受けた可能性も指摘されている。

 容疑者らは逃走中に接触事故を起こし、乗り捨てた車に身分証を忘れたことから身元が発覚した。

 欧米ではイスラム過激思想の影響で暴力主義に染まった過激派メンバーが各地に潜在、自国民がテロを引き起こす事例が相次いでいる。

 日本でも同様の事件が起こる恐れはあるのか。軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は、「欧州にはイスラム系住民の強力なコミュニティがあり、イスラム過激派を攻撃する自国の政策に反対する過激な勢力も存在する。一方、日本はイスラムとの関係が薄く、今後自衛隊が直接攻撃に関与しない限り、過激な行動に出る人間はいないだろう」と話している。

 

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