【経済インサイド】「パクリ大国中国」エボラ薬まで特許侵害・模造の疑い 富士フイルム激怒、提訴辞さぬ構え (1/3ページ)

2015.01.11


富士フイルムホールディングスが平成20年に買収した富山化学工業。同社のインフルエンザ治療薬が、エボラ出血熱への効果を期待されている【拡大】

 エボラ出血熱の治療薬として期待されている富士フイルムホールディングス(HD)グループの「アビガン(一般名・ファビピラビル)」の模造薬を、中国企業が生産しているとして、富士フイルム側が中国企業に調査を求めている。同社は2004年から13年にかけて中国でアビガンの関連特許を取得済みで、公開された特許情報を見て製造された疑いがあるという。特許侵害ならば提訴を辞さない構えをみせているが、中国では研究開発段階の医薬品に関し特許侵害に当たらないとする判決事例も多く、問題が深刻化する可能性もはらんでいる。

■「同じ成分」とWHOが指摘

 中国では、偽ブランド品などいわゆる“パクリ”による知的財産権の侵害が相次いでいるが、発売前の先端医療品にまで被害が広がっている可能性が出てきた。

 アビガンの模造薬とみられているのは、中国大手製薬会社「四環医薬」が保有する「JK−05」と呼ばれる薬品。世界保健機関(WHO)の担当者がアビガンと「成分が同じだ」と指摘している。

 中国メディアの報道によると、四環医薬は中国の軍事医学科学院微生物流行病研究所が5年前から開発していた「JK−05」の技術を1000万元(約2億円)で取得した。この薬品は、中国人民解放軍による「軍隊特需薬品許可」も取得しているという。ただ、臨床試験は十分に行われておらず、中国国内での薬品登録も行われていないため、エジプトに派遣される中国の軍人などに提供されるにとどまり、当面中国国内での販売は行われないもようだ。

 

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