大韓航空“3兆5千億円”負債 資金繰り窮地 10大財閥で最悪 (1/2ページ)

2015.01.19


趙顕娥被告の狼藉をきっかけに、大韓航空の負債問題があらためて注目されている【拡大】

 「ナッツ・リターン」問題で大揺れの大韓航空。航空保安法違反や強要などの罪に問われた前副社長、趙顕娥(チョ・ヒョナ)被告(40)の初公判が19日午後、ソウル西部地裁で開かれたが、問題視されているのはオーナー一族の素行だけではない。大韓航空を傘下に抱える韓進(ハンジン)グループの負債比率は、韓国の主要財閥の中で最悪水準で、社債の償還に備えた資金繰りに汲々としているのが現状だ。

 趙被告は昨年12月5日、米ニューヨークのケネディ国際空港で離陸時に、客室乗務員がナッツを袋のまま出すと「ひざまずいてマニュアルを確認しろ」と激怒。客室サービス責任者に「この飛行機をすぐ止めなさい。私は認めない」と迫った。責任者が「既に滑走路に向かっており、止められません」と答えると「関係ない。私にたて突くの?」と激高した。

 やりたい放題の「ナッツ姫」は大韓航空と創業一族の評判を大きく落としたが、父親の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長が率いる韓進グループもダッチロール状態だ。

 経営の深刻さを端的に示すのが、自己資本に対する借金(負債)の比率を示す「負債比率」だ。聯合ニュースなどが財閥情報専門サイト、財閥ドットコムの分析を紹介しているが、それによると韓進グループの負債比率は2013年末時点で、452・4%と、韓国の10大財閥のうち最悪となった。

 2番目に高いハンファグループ(144・8%)の3倍、サムスン(43・0%)、ポスコ(54・3%)、現代自動車(65・7%)、ロッテ(65・8%)、SK(86・8%)、LG(99・4%)など各グループの5〜10倍にも相当する突出した水準で、10年以降、ここまで負債比率が悪化したのも韓進だけだという。借入金や社債など負債総額は13年時点で32兆4000億ウォン(約3兆5300億円)に達している。

 グループ傘下の企業も悲惨な状況だ。主力企業の大韓航空は昨年7〜9月期に3920億ウォン(約427億円)の最終赤字を計上、直近の10〜12月期も赤字だったというのが市場の見立てだ。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。