【ビジネス解読】「旅客機」「鉄道車両」中国に大きく水あけられる韓国の憔悴… (1/3ページ)

2015.01.22

 旅客機や鉄道生産の分野で、中国と韓国の格差が大きく広がっている。中国は約12年もの月日をかけて開発した初の国産ジェット旅客機が近く商業運転を始めるのに対し、韓国はいまだ輸入に依存し「航空機後進国」から抜け出せていない。鉄道分野では、中国が同国の2大鉄道車両メーカーの合併を決め、欧州やカナダの大手メーカーをはるかにしのぐ世界最大の鉄道車両会社が誕生させる。そしてその巨大企業が韓国のおひざ元、ソウル地下鉄の車両受注を総なめにし、韓国製造業に大打撃を与えるとの見方が強まっている。韓国の国策シンクタンクである産業研究院(KIET)が「2018年にスマートフォン、液晶パネルなど韓国の主力産業の大半が中国に追いつかれる」との予測を発表したのは昨秋。だが、すでに旅客機、鉄道生産の分野では中国に早くも水をあけられている格好だ。

■「航空後進国」の韓国

 近く中国が就航するジェット旅客機は、中国商用飛機有限公司(COMAC)が手がける「ARJ21」(座席78〜90席)。昨年11月時点で中国の地方航空会社を中心に278機の受注を獲得している。

 中国・新華社によると、中国民用航空局は昨年12月30日に「ARJ21」に型番合格証を発行した。これは、中国初の国産地域路線用ジェット旅客機が同局の審査に合格し、民間航空輸送事業の「入場券」を獲得したことを意味する。

 国際標準とされる米連邦航空局(FAA)や欧州航空安全機関(EASA)による型式認定の取得見通しはいまだ立たず、欧米日など先進国からの受注はないものの、中国国内での商業運転は目前だ。

 今年テスト飛行が予定されている同クラスの日本初の国産ジェット旅客機「MRJ」(座席70〜96席)と比べると、燃費、安全性、快適性で劣るが、中国の航空機産業の扉を開けた意義は大きい。

 これに対し、韓国の航空機産業は軍用機の一部でわずかに国産化した実績があるが、ボリュームの大きい旅客機生産については実績が皆無といっていい。

 中央日報電子版によると、韓国の航空機産業の生産額は米国のそれが1876億ドルなのに対し、その1%に過ぎない。航空産業を30年間にわたって研究してきたチョ・ジンス漢陽大機械工学部教授はその理由について、まず韓国政府内部で意見の隔たりが大きく、挫折を繰り返していることを挙げた。チョ教授は「国内でも1995年から旅客機生産計画を立てたが、組み立て地をどこに置くのかなど小さな問題から、エンジン形式の決定にいたるまで、政府部処内で繰り返し意見対立が発生し、進展がない」と指摘した。

 

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