【ビジネス解読】「旅客機」「鉄道車両」中国に大きく水あけられる韓国の憔悴… (3/3ページ)

2015.01.22

■中小部品メーカーが大打撃

 中小部品企業の懸念はさらに大きい。鉄道車両のコストの中で、中小部品企業が占める比率は65%に上る。韓国には鉄道車両の部品メーカーが374社あり、1万1220人が働いているという。これらの会社の売上高はほとんどが年間40億ウォン以下だ。韓国鉄道車両協会の関係者は「『中国中車』が韓国市場に参入すれば、多くの中小部品企業が倒産に追い込まれるだろう」と懸念する。

 韓国交通研究院の関係者によると、国際入札は一般的に、「政府調達に関する協定(GPA)」に基づいて実施されるが、中国はGPAを締結していない。中国が鉄道車両を供給することになれば、韓国が40年間蓄積してきた地下鉄運行システムや技術が外部に流出してしまう恐れがあると指摘している。

■成長率を下方修正した韓国

 韓国経済は現在、生産、消費、投資のすべてにおいて振るわない状態が続く。韓国紙のハンギョレ(電子版)によると、昨年12月30日に韓国の統計庁が発表した「11月産業活動動向」は、現在の景気の流れを示す景気動向総合指数循環変動値が99.8で18カ月ぶりに100以下に下がった。この指数が100から下方に突き抜ければ景気の本格下降、上方に突き抜ければ本格回復を意味する。

 国策研究機関の韓国開発研究所(KDI)は昨年12月に2015年の経済成長率を3.8%から3.5%に下方修正。さらに「追加の下落可能性もある」ことを明らかにした。景気全般の失速が懸念される中、中国の各産業の躍進は韓国経済をさらに冷え込ませることにもなりかねない。

 

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