日本人拘束事件の背景に横行する“人質転売ビジネス” ガイドや通訳装い… (1/2ページ)

2015.01.24


行進する「イスラム国」の戦闘員。人命を金もうけの手段にする卑劣な集団を許してはいけない (AP)【拡大】

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人2人の拘束事件は、日本政府が判断した身代金2億ドル(約236億円)の支払期限「72時間以内」(23日午後)が過ぎてもなお、大きな進展はみられない。フリージャーナリストの後藤健二さん(47)らはなぜ狙われたのか。背景には、人質をテロ組織に売り渡して金に換える“人質転売ビジネス”の横行も関係していそうだ。

 関係者によると、後藤さんは昨年10月下旬、トルコ国境の検問所からシリアに入り、アレッポの北約30キロのマレアへ向かった。そこで同行したガイドに裏切られ、イスラム国側に人質として売り飛ばされた疑いがある。

 「こうした人質の“転売”は、シリア内戦が激しさを増した2012年ごろから徐々に増え始めた。ガイドや通訳を装って外国人に近寄り組織に転売して手数料を稼ぐ商売だ」

 紛争地での取材経験が豊富で、『イスラムのテロリスト』(講談社プラスアルファ新書)の著書があるジャーナリストの黒井文太郎氏は、こう解説する。

 後藤さんが経由したアレッポには、各国のメディアが集まるプレスセンターがあり、その周辺には“人質ブローカー”が獲物を狙ってたむろしているという。

 現地事情に詳しい軍事ジャーナリストの世良光弘氏は、「英語やフランス語を操る連中が『米軍のヘリが落ちている現場を知っている。見に行かないか』などと誘いを掛けてくる。付いていくとイスラム国の統治地域に連れて行かれてそのまま売り飛ばされるケースが結構ある」と説明する。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。