隠しきれない中国経済悪化 景況感2年4カ月ぶり低水準

2015.02.02

 中国国家統計局と中国物流購買連合会が発表した1月の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)は49・8となり、景況判断の節目となる50を2年4カ月ぶりに割り込んだ。不動産市況の悪化の影響で、製造業の生産活動が低迷している。

 昨年12月の指数は50・1だった。50を割り込むのは2012年9月以来、2年4カ月ぶり。中国の製造業PMIは、金融大手HSBCも発表しているが、国家統計局による指数は良い数字が出やすいとされる。“官製指数”でも隠しきれないほど中国経済の実態は深刻ということか。

 内訳を見ると、生産や新規受注、雇用の動向を示す指数が下落した。統計局は「国内外の市場の需要が引き続き弱い」と指摘した。

 中国は昨年の実質国内総生産(GDP)成長率が7・4%と、24年ぶりの低水準に落ち込み、政府は秋以降、利下げなど景気下支え策を打ち出していた。高速道路や空港建設といった公共投資プロジェクトも次々に認可したが、PMIの上昇につながらなかった。

 一方、HSBCが2日公表した1月の製造業PMI改定値は49・7と速報値から0・1ポイント下方修正された。

 「2015年の世界3大リスク」の1つとされる中国経済の悪化が現実となりつつある。

 

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