【外信コラム】北京軍事パレードの大迷惑 

2015.03.13

 中国が戦後70年の節目の今年、軍事パレードを開催する。町外れでさりげなく実施してくれればいいのだが、2009年の軍事パレードと同様、戦車が走ってもびくともしない北京中心部の幹線道路、長安街が会場となるに違いない。

 ある日本企業の前北京所長の脳裏には、当時の忌まわしい記憶が残っている。

 「長安街を横断できず、3つ先の地下鉄駅まで歩くはめになった」

 向かいのビルに行くのに、長安街が行進の予行練習で封鎖されていたため、約4キロを往復させられた。道路沿いのホテルでは、外出した人が予行練習が終わるまでの数時間、ホテル内に戻るのを止められたという。

 パレード当日は、市内の公園や観光スポットも閉鎖された。市民は外出を控えるよう指示された。中心部の飲食店や商店も臨時休業させられた。辻々では多数の警官らが目を光らせていたという。世界各国の「誠意ある指導者」を招待する今回は、さらに厳重な警備態勢が敷かれることが予想される。

 国の威信を示すためには市民に不便を強いることもいとわない。各国指導者にしても、招待に応えれば習近平指導部の日本批判に加担したと思われかねない。市民にとっても国際社会にとっても、♪正にこの世の大迷惑−だ。(川越一)

 

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