【外信コラム】警備強化の韓国 “不法甘やかし”も正してほしい 米大使襲撃事件余聞

2015.03.23

 韓国ではリッパート米大使に対する「反米テロ事件」の後、逆に親米ムードが高まっている。入院していた大使にはたくさんの見舞品が届けられたのだが、その中に「犬肉とワカメ汁」があり話題になった。いずれも伝統的には産後の肥立ちなど元気回復にいいとされている食べ物だ。

 しかし、さすがに街の声からは「善意としては理解できるが、外国人に犬肉はまずいな。逆に嫌がらせみたいに誤解される。あれじゃもう一つの心理的テロになりかねないよ」などと顰蹙(ひんしゅく)を買っていた。

 世論は犯人への厳罰を求めており、5年前に講演中の日本大使にコンクリート片を投げつけた際の懲役2年執行猶予3年の刑についても、「厳罰にしておれば再発は防げたのに」という声が出ている。

 ところがこの犯人は日本大使へのテロの後も、政府傘下の文化関連機関から補助金をもらっていたことが分かった。反日テロがとがめられるどころか、逆に勲章になったみたいだ。「反日無罪」の典型例である。

 こうした反日甘やかしが米大使テロを招いたというのが筆者の見立てだが、事件を機に韓国当局は外国要人や外国公館保護を強化している。それなら日本大使館前の集会やデモ、慰安婦記念像など、正常でない“不法甘やかし”も早く正してほしい。(黒田勝弘)

 

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