【政治デスクノート】江沢民氏を驚かせた二階総務会長 「3000人訪中」は習近平氏に通用するか (2/2ページ)

2015.04.12


 3月28日、「ボアオアジアフォーラム」年次総会に出席し、報道陣の質問に答える自民党の二階俊博総務会長=中国海南省(共同)【拡大】

 そして、「3000人訪中団」の実現に向け、二階氏は3月31日、首相官邸を訪ね、安倍晋三首相にボアオの内容を報告するとともに、今度の訪中にあたっての協力を依頼した。安倍首相は「ぜひ成功できるように」と語ったという。

 また、二階氏は「3000人訪中団」の団長に洋画家で昨年の文化功労者の絹谷幸二氏、顧問に御手洗冨士夫経団連名誉会長に打診していることを明らかにした。ここに、二階氏の、中国に対するこれまでにない「意気込みと賭け」をうかがうことができる。

 絹谷、御手洗両氏を訪中団に迎えることで、観光分野だけでなく文化、経済の各面での日中交流拡大を狙う意図がうかがえる。しかし、絹谷氏を団長に迎えるのは、それだけが理由ではないようだ。

 絹谷氏は、2010年の上海万博で日本産業館に天井画を制作するなど、中国とのかかわりがある。その上、二階氏のみならず、安倍首相との関係も古い。官邸関係者によると、首相の執務室に絹谷氏の作品が掲げられていたという。言うまでもないが、御手洗氏も首相に近い。

 こうした2人を訪中団のトップに迎える以上、二階氏は習氏に存在感を大いに見せつけたいところだろう。

 ただ、政府関係者の一人は「今の中国は、江氏のときと事情が大きく異なる」としてクギを刺す。

 江氏のときの中国はまだ発展途上にあった。今の中国は日本を抜いて世界第2位の経済大国の地位を占めた。習政権は、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺に中国公船を送る嫌がらせを平気でやり、歴史認識をめぐって安倍政権への攻撃を止めずにいる。

 絹谷、御手洗両氏を連れて訪中する以上、「3000人訪中団」は単なる観光目的にとどまらず、ある意味で安倍首相の「名代」の意味合いも帯びてくる。そこで、「江氏よりも高慢」(自民党関係者)といえる習氏がどのような態度、振る舞いをみせるか。同時に、二階氏は政治家として対日強硬姿勢を続ける習氏にどのような態度を示すのか。単に「友好」の次元で終わらない「訪中団」になることを期待したい。(政治部次長 今堀守通)

 

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