【チャイナ監視台】着弾事件でミャンマーに足元を見られた中国は「張り子の虎」なのか (1/3ページ)

2015.04.14


 3月19日、中国雲南省臨滄市の空港で待機する中国軍の飛行機。ミャンマーとの国境地帯の警戒に当たるため、数日前から配備されたという(共同)【拡大】

 「ミャンマー空軍機の爆弾が中国雲南省の農村に着弾し4人が死亡、9人がけがをした」

 中国国営新華社通信が3月14日に配信したこのニュースを読んだとき、一瞬、意味を理解できなかった。「爆弾が着弾した」という表現があまり見慣れないからだ。しばらく考えた。「ミャンマーの空軍機が中国の領空を侵犯し、雲南省の農村を空爆して中国人を殺害した」という意味であることに気付いた。

 今年初め、ミャンマー政府軍と同国北部の中国系少数民族コーカン族など複数の武装勢力との内戦が勃発した。戦火から逃れるために3万人以上の難民が国境を越え中国側に流れ込んでいる。

 「ミャンマーの空軍機は、武装勢力の兵士を追跡しているうちに中国領空に入り、誤ってサトウキビ畑で農作業をしていた中国人農民を攻撃した可能性がある」(中国の外交関係者)

 誤爆とはいえ、中国にとって屈辱的な出来事である。にもかかわらず、新華社は「ミャンマー空軍が越境攻撃」と書かず「爆弾が着弾した」という主語を曖昧にする表現を使っている。中国国民の間で反ミャンマー感情が高まるのを避けたい目的があるとみられる。

 その後の中国政府の対応はまさにその通りとなった。中国外務省の劉振民次官が北京に駐在するミャンマー大使を呼んで抗議し、再発防止を強く求めただけで、報復措置を示唆する言動はなかった。日本政府が尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化を発表したときなどと比べて、中国はずっと穏やかな対応をとっている。

 

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