中国、レアアース“大量売れ残り” 強引な輸出規制がアダ 自らの首を締める

2015.04.24

 習近平国家主席率いる中国が“完敗”した。中国国務院(政府)の関税税則委員会が23日、レアアース(希土類)の輸出税を5月1日から撤廃すると発表したのだ。世界最大のレアアース輸出国である中国は、価格引き上げを狙って輸出量を絞り込んでいたが、世界貿易機関(WTO)は昨年、この措置を協定違反と認定しており、国際社会が突きつけた勧告を受け入れた格好だ。

 中国は2010年7月にレアアース輸出枠を大幅削減し、同年9月の沖縄・尖閣諸島沖中国漁船衝突事件後には、対日経済制裁とみられる事実上の禁輸措置を取った。

 あまりの強硬姿勢に、日本と米国、EUは12年3月に共同提訴し、中国がレアアースを対象に導入している輸出税や輸出数量制限が「WTO協定などに違反する」と主張していた。

 これに対し、中国は「環境や資源保護が目的だ」として協定の例外規定の適用を訴えたが、1審にあたる紛争処理小委員会は中国の主張を退けた。中国は最終審にあたる上級委員会に上訴したが、WTOは昨年8月、日米欧の主張を全面的に認める同委員会の報告書を公表した。WTOによる協定違反の認定を受け、中国は今年1月に輸出枠を撤廃した。

 レアアースを「外交カード」に使って、強引な輸出規制を講じてきた中国だが、策士策に溺れる−。結果、需要の低迷を招き、自らの首を絞める事態に陥っている。

 日米欧はWTO提訴に加え、米国産レアアースの調達拡大などによって中国依存からの脱却も進めた。このため、中国レアアース業界は大幅な在庫を抱えるなど苦境に陥り、経営破綻する業者も目立ち始めていた。

 「中東に石油あり、中国にレアアースあり」

 最高指導者だった●(=登におおざと)小平氏のかつての言葉が、今はむなしく響く。

 

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