習氏にクーデター危機 反腐敗運動に不満の「上海閥」残党が反撃か (1/2ページ)

2015.04.27


狙われる習近平国家主席(ロイター)【拡大】

 中国の習近平国家主席が腐敗官僚の一掃を狙って推し進める「反腐敗運動」で、また新たな大物が葬り去られた。中国当局が、胡錦濤前指導部で軍制服組の最高位を務めた郭伯雄・前中央軍事委員会副主席(72)の身柄を拘束していたことが明らかになった。郭氏と同じく前政権で軍事委副主席を務めた徐才厚氏も昨夏に失脚している。だが、粛清をエスカレートさせる習政権への反発も軍部内で強まっており、軍事クーデターの危険がささやかれている。

 共産党筋によれば、北京市内で軟禁状態にあった郭氏は今月9日、「反腐敗運動」を取り仕切る党中央規律検査委員会によって実質の身柄拘束となる「双規」を通告された。郭氏には、制服組トップの軍事委副主席に在任中、部下から多額の賄賂を受け取った疑いがあるといい、中国当局が汚職の疑いで取り調べを始めているとみられる。

 郭氏をめぐっては、先月2日に中国国防省が、郭氏の息子、郭正鋼・浙江省軍区副政治委員(少将)を収賄容疑で立件するなど、周辺に捜査の手が伸びていた。

 同じ時期に軍事委副主席を務め、今年3月に死亡した徐才厚氏も昨年6月に収賄容疑で党籍を剥奪され、失脚している。

 拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏は、「郭氏の失脚によって、習政権に対抗しうる有力な勢力は事実上なくなった。2月末に軍部の会計監査の徹底調査を始めた。昨年末には7大軍区の訓練の査察もスタートさせ、綱紀粛正にも乗り出している。今後さらに軍部への圧力を強めていくことになるだろう」と指摘する。

 

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