中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスが韓国で猛威をふるっている。感染者は3日までに死者2人を含む計30人、感染が疑われ隔離措置となった人は約750人に増えた。ここまで拡大させたのは、最初の感染者の男性(68)がMERS検査を求めたにもかかわらず早期確認を怠った同国当局のずさんさにある。別の感染者が乗った航空機が消毒されずに韓国から日本、中国に運航していたことも発覚。パンデミック(世界的流行)寸前を招いている朴槿恵(パク・クネ)政権に批判の声が渦巻いている。
危機を危機と認識し、迅速な対応を打つ。被害の拡大を抑えるために真っ先にやるべきことだが、韓国にはその概念がないようだ。
多くの死者を出した重症急性呼吸器症候群(SARS、致死率約10%)の約4倍の致死率というMERSが韓国に上陸、死者・感染者が急拡大しているが、当初、当局が楽観し、最初の感染者の男性を放置していたという重大事実が発覚した。
この男性は、5月に中東4カ国の訪問から帰国し、発熱があったため、医師の助言を受け政府の疾病管理本部にMERS検査を求めた。しかし、男性の訪問国を「バーレーンだけ」と聞いた同本部は「MERSの発生国ではない」との理由で一度は断り、感染確認は2日遅れたという。確認後も「感染力は強くない」との判断から限定的な隔離措置を続けた結果、この男性から少なくとも22人に感染が起きた。




