【中国の本性】日本のAIIB不参加は賢明 罠にはまるかどうか見ている (1/2ページ)

2015.06.05


AIIB設立記念式典。習主席(中央)の魂胆とは=2014年10月、北京(ロイター)【拡大】

★(4)

 日本では、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加すべきかどうかが、ホットな論題となっているが、私の故郷・台湾では違う。政権与党・国民党は創設メンバーから除外されても、なおも参加を熱望しているが、民間では「百害あって一利なし」という意見が大勢である。

 台湾人がAIIB参加を望まない理由は「運営方法が不透明だから」だが、その根底には、中国人の発想を知り抜いていることがある。AIIBは、中国の国策「陸と海の新シルクロード経済構想(一帯一路)」とペアとされるが、中国人には「人類のため」とか「地域のため」といった発想はなく、常に「自国(自分)のため」なのだ。

 ここ20年、台湾の対中投資は総投資金額の80%を超えている。台湾の対中投資は外資として計算されないが、長期にわたり中国の国内投資の半数を占めている。結果的には、それが台湾の産業空洞化をもたらし、「格差の拡大」が社会問題にまでなっている。肥えたのは、国民党の政府高官と、「紅頂商人」と呼ばれる大企業のみだ。

 中国の経済成長は持続的投資で支えられているが、同国経済の衰退はハッキリしている。中国の外貨準備は昨年6月末をピークに減り続け、ピーク時に比べて昨年12月末で1500億ドル(約18兆5790億円)減、今年3月末2630億ドル(約32兆5750億円)減となった。習近平指導部は3月の全人代(全国人民代表大会)で、これまでの「成長」から「安定」へ政策転換した。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。