中国といえば、1949年の建国以来、ノーベル賞受賞は、2010年の劉暁波氏の平和賞と、12年の莫言氏の文学賞のみ。今回の調査では、根岸氏のほか、上海で生まれた英、米国籍のチャールズ・カオ氏(09年、物理学賞)が中国で集計され2人となり10位に滑り込んだが、自然科学の分野では“無冠”として知られる。韓国も00年の金大中元大統領の平和賞のみで、ランク外となった。
なかなかノーベル賞受賞者が生まれない現状に、「日本よりもわが国は劣っているのか」と、嘆き節に近い議論が巻き起こる中国と韓国。
韓国事情に詳しいジャーナリストの室谷克実氏によると、特に韓国では、ノーベル賞に対する憧れがひときわ強いという。
「ノーベル賞シーズンになると、『今年こそは韓国人が取る』『韓国系米国人が受賞しそうだ』などという観測記事が出るのが風物詩になっている。昨年は、手続きミスがあって(韓国の候補者が)落選したという真偽不明の情報が流れたほど。韓国でノーベル賞最有力候補といわれていた、元ソウル大教授の黄禹錫(ファン・ウソク)氏の論文捏造が05年に発覚し、そのショックは今も響いている。ノーベル賞発表が近付くと、ソウル大が憂鬱になるともいわれている」(室谷氏)
00年以降の受賞者数で見ると、欧米にひけをとらない実績を残す日本に対するライバル心も強まる一方だという。
「韓国では、日本は外交がうまいので円安になっている、と考えられている。ノーベル賞もこうした考え方と同様で、日本の受賞者が多いのはロビー活動が盛んだからだという話になり、韓国では北欧にノーベル賞担当の外交官を送り込むようになった」(同)
今回の格付けを受け、韓国のノーベル賞騒ぎは一層激しくなりそうだ。





