朴政権「70年談話」に反論できず…室谷氏「日米を刺激したくない計算も」 (2/2ページ)

2015.08.18


巧みな戦後70年談話で一番悔しい思いをしているのは朴槿恵大統領か(AP)【拡大】

 ちなみに、日本の一部メディアは、安倍首相が「おわび」の文言を入れるか入れないかで二転三転したような報道をして批判していたが、産経新聞は16日、「政府高官によると、7月20日ごろに作成された談話の原案には『おわび』は盛り込まれていた」と報じた。

 国会は週明け17日以降、日本を取りまく安全保障環境の激変に対応する、安全保障関連法案の参院審議が本格化する。同法案について、産経・FNNの調査では、58%が「必要」と答えていた。

 談話発表を受けて、内閣支持率も反転した。

 「安倍内閣を支持する」が産経・FNNが43・1%、共同は43・2%で、それぞれ、前回調査より3・8ポイントと、5・5ポイント増加した。逆に、不支持率のポイントは減少した。

 世論で好感された70年談話は、中国や韓国の求めた言葉を盛り込むなど一定の配慮を示している。ただ、中国を念頭に置いた表現が頻繁に登場する半面、韓国には“冷淡”ともいえる。このため、冒頭の朴氏をはじめ、韓国政府の反応は微妙だった。

 発表当日、韓国大統領府関係者は「高度に設計された談話だ。分析が必要で世論の推移も見極めなければならない」と聯合ニュースに語った。

 朴氏は翌15日、冒頭のように不満をにじませながらも、「日本の歴代内閣の立場が今後も揺るぎないものであると、国際社会に明らかにしたことを注目する」と、かなり抑制気味に語った。

 韓国事情に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は「安倍首相の70年談話は見事というしかない」といい、続けた。

 「韓国としては文句がつけられない内容だった。談話発表から、朴氏の演説まで1日、政府の組織を挙げて分析したはずだが、真正面から批判できなかった。韓国は後出しジャンケンでも負けたわけだ。中国が9月に北京で開催する『抗日戦争勝利70周年記念行事』への出席問題もあり、日本や米国を刺激したくないという計算もあったのだろう。『子や孫たちに謝罪を続ける宿命を背負わせない』という部分は、多くの日本人にも支持された。みんなを納得させた、すごい談話だ」

 

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