【アメリカを読む】政治の素人・トランプ氏らを後押しする反ワシントン感情 ティーパーティも熱狂 (1/2ページ)

2015.09.21


支持者の求めに応じて、いっしょに写真に収まる元神経外科医のベン・カーソン氏(左)。来年の米大統領選をめぐって乱立状態の共和党候補たちの中で、支持率が2位に浮上し、「静かな台頭」ぶりをみせている=8月27日、アーカンソー州リトルロック(AP)【拡大】

 米大統領選で民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(67)、共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)ら政治経験のある候補が伸び悩んでいる。「ワシントン政治」への異議申し立ては今に始まったことではないが、不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)が共和党の候補指名争いで独走しているのは、民主、共和両党の政争に不満を持つ人々が「政治の素人」に引き付けられているからではないか。

 茶会系も熱狂

 「私はティーパーティーでも大きくリードしている。ティーパーティーが大好きだ。立ち上がって拍手に応えてくれ」

 音楽の街、米南部テネシー州ナッシュビルのライブ会場でトランプ氏が約1000人の聴衆に呼び掛けると、半数ほどが立ち上がって盛大な拍手を受けた。

 保守系草の根運動「ティーパーティー」(茶会)は米議会での共和党躍進を支えてきた。会場にいた茶会系の男性(50)は彼らが穏健派とみるジョン・マケイン上院議員(79)を候補にした2008年、ミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事(68)を選んだ12年の大統領選を挙げて「ひどい間違いをした。疲れた米国に必要な変化をもたらすのは実業家のトランプ氏だ」と興奮気味に語った。

 米国南部のメキシコとの国境に不法移民を防ぐため「万里の長城」を築き、中国や日本との貿易不均衡を正すという政府の介入を前提とするトランプ氏の主張は、「小さな政府」を志向する茶会の理念と相いれない。だが、不法移民の排斥を主張するポピュリストの側面が支持につながっているようだ。

 トランプ氏がいうように、米モンマス大学(ニュージャージー州)の世論調査によると、共和党支持層のうち茶会系の36%がトランプ氏を支持すると答えてトップに立ち、2位の元神経外科医、ベン・カーソン氏(63)の19%、3位のテッド・クルーズ上院議員(44)の17%を上回った。

 茶会系の後押しで当選したクルーズ氏は、オバマ政権の医療保険制度改革(オバマケア)に反対する21時間超の演説で13年秋の政府機関閉鎖につなげた「茶会の寵(ちょう)児(じ)」。そのクルーズ氏もトランプ氏への追い風は無視できず、さまざまな政策で共同歩調を取る戦略をとっている。

 

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