【断末魔の中韓経済】この期に及んで失速中国経済にすがる朴政権の不思議 三橋貴明氏 (1/2ページ)

2015.09.24

抗日行事出席のため訪中した朴大統領。経済でも対中依存リスクが浮上する(AP)
抗日行事出席のため訪中した朴大統領。経済でも対中依存リスクが浮上する(AP)【拡大】

★特別版

 9月8日。韓国のサムスン電子が、本社従業員の10%を削減する準備を進めていると、韓国経済新聞が報じた。また、韓国の現代重工業、サムスン重工業、大宇造船海洋という造船大手3社は、今年の4〜6月期に、史上最大となる4兆7509億ウォン(約5050億円)の赤字を記録した。

 マクロ面を見ても、4〜6月期の実質国内総生産(GDP)が前期比0・3%増に減速。経済成長率は5四半期連続で0%台成長に低迷している。0・3%という成長率は、韓国にとっては6年ぶり、つまりはリーマン・ショック以来の低水準になる。

 もともと、韓国は家計の債務負担が重しとなり、消費が増えにくい状況になっている。そこに追い打ちをかけたのが、中東呼吸器症候群(MERS)の流行だ。さらに、世界的な需要縮小を受け、韓国の8月の輸出額は前年同期比で14・7%もの減少。輸出の減少幅も、リーマン・ショック以来の大きさである。

 韓国は輸出依存度(=財の輸出÷名目GDP)が43%にも達している外需依存国だが、輸出の約4分の1が中国向けとなっている。現在、中国経済は鉄道貨物輸送量、発電容量、輸入額から推測する限り、ゼロ%近辺に成長率が低迷している。

 そこに天津の爆発事故が加わり、韓国の対中輸出は7月までに2・4%減少してしまった。特に、自動車の状況は悲惨で、今年上半期の韓国車の対中輸出は、なんと対前年比で3割も減った。

 韓国銀行(中央銀行)は経済成長率の低迷を受け、政策金利を過去最低の1・5%にまで引き下げたが、家計や企業が負債を増やそうとはしない。日本の例を見ればお分かりだろうが、「需要不足」の中、金融政策のみで需要を創出することは甚だしく困難だ。韓国の消費者物価指数は8カ月連続で0%台に低迷。韓国は世界的な外需縮小(特に、中国の需要)と、国内経済のデフレ化という、二重の枷(かせ)をはめられてしまったのだ。

 

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