不正に中国大失速まで…VW経営危機 メルケル首相の露骨な親中路線も裏目 (1/2ページ)

2015.09.30


ドイツのメルケル首相(左から3人目)は17日、フランクフルトモーターショーでVWブースを訪ね、ウィンターコルン前会長(同2人目)らと親しげな様子だった(ロイター)【拡大】

 ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼルエンジン車の排ガス規制逃れで、同社が違法ソフトウエア使用を決めたのは約10年前の2005〜06年だったとドイツメディアが報じた。組織ぐるみの不正が長期化していた疑いが強まり、検察当局の捜査対象も拡大しそうだ。販売台数ありきの拡大路線は過度な中国依存を招き、中国経済の失速で大打撃となるのは確実で、メルケル首相の親中路線も裏目に出た。

 DPA通信が報じたVWの内部調査結果によると、規制逃れの決定は2005〜06年で、ベルント・ピシェツリーダー氏が会長を務めていた。

 ドイツ北部ブラウンシュワイクの検察当局は07年に就任したマルティン・ウィンターコルン前会長に対し、詐欺容疑で捜査を開始したが、さらに捜査対象が拡大する可能性が出てきた。

 15年上半期(1〜6月)の世界販売台数はトヨタ自動車を抑えてトップとなり、初の年間首位も目前だったVWにとって、最大の課題は米国市場の開拓だった。

 14年の米国での新車販売台数は主要メーカーで唯一の2桁減という「独り負け」。「VWは米国では『安い車』というイメージがつきまとい、販売が低迷していた。価格を抑えたディーゼル車で巻き返そうとしたのではないか」と米自動車販売会社幹部は指摘する。

 自動車産業に詳しい経済ジャーナリストの片山修氏は、「2007年当時の販売台数は約570万台だったVWが、14年に1000万台を前倒しで達成したことで無理に無理を重ねていた。環境対応でもハイブリッドや電気自動車を投入した日本メーカーに対抗しようとクリーンディーゼルを打ち出し、ドイツ政府も補助金を出したが、規制逃れの指摘は数年前から出ていた」と語る。

 一方で依存度を高めたのが中国市場だった。VWは1981年に中国市場に進出し、シェアを拡大。VW全体の売上高のうち約36%、利益の半分超を中国市場から稼ぎ出している。

 

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