米、空母で威圧 2隻展開で中国を挟み撃ち 米中海軍トップ会談は平行線 (2/3ページ)

2015.10.31


米空母「ロナルド・レーガン」(共同)【拡大】

 加えて、朝鮮半島の東方の日本海には、米海軍横須賀基地を母港とする世界最大級の原子力空母「ロナルド・レーガン」(艦載機90機、兵員約3200人、航空要員2480人)が展開し、米韓両海軍の合同訓練(26〜29日)に参加した。東シナ海を突っ切れば、南シナ海にいつでも出られる位置で、朝鮮半島を挟んで北京にも近い。

 空母2隻はそれぞれ、イージス巡洋艦やイージス駆逐艦、攻撃型原子力潜水艦などを引き連れ、現代世界で無敵といえる空母機動部隊を編成している。両空母の動きは、米海軍が南シナ海にイージス艦を派遣した時期とピタリ重なる。地理的にも、中国を南北から「挟み撃ち」にしている。

 軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「レーガンとルーズベルトの動きは、米軍の周到な作戦計画に基づいたものだ。中国を威圧し、威嚇している」と解説する。

 東アジアに2つの米空母機動部隊が同時展開するのは初めてではない。

 1996年の台湾総統選挙の前、中国は台湾海峡に何発ものミサイルを撃ち込んだ。「独立の動きを見せるなら、台湾への攻撃も辞さない」という、共産党指導部による恫喝だった。

 これに対し、当時のクリントン米大統領は2つの空母機動部隊を台湾近海に急派させた。「中国の勝手にはさせない」との覚悟を示し、中国を思いとどまらせた。

 今回の動きと極めて似ているが、南シナ海はそれだけ重要なのだ。

 まず、南シナ海は、世界の貿易船の4分の1が通過する「海上交通の要衝」である。特に、原油は1日平均約1400万バレル。世界の原油輸送量の約3分の1が通過する。

 加えて、「軍事戦略上の要衝」でもある。

 

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