温暖化理論を破綻させた「南極の氷増加」 科学者も困惑…海面上昇の原因はどこに… (1/2ページ)

2015.11.16


 南極の氷の上に立つペンギン。NASAの観測では南極の氷はむしろ増えており、従来の説を覆した(ロイター)【拡大】

 地球温暖化の影響で減少し続けているとされてきた南極の氷が、実は増えていたことが米航空宇宙局(NASA)の観測結果で5日までに分かった。温暖化で南極の氷が溶け出し、海面が上昇しているとの従来の学説を覆すものだ。NASAでは、「海面上昇の要因が南極以外にあることがはっきりしただけ」としているが、温暖化問題を論ずる際の大前提が揺らいだのは事実であり、今月末からフランス・パリで開かれる国連の気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)での議論にも影響を与える可能性がある。

 1日付米紙クリスチャン・サイエンス・モニターや、3日付米CNNテレビ(いずれも電子版)などによると、NASAのゴダード宇宙飛行センター(メリーランド州)らの科学者でつくる研究チームが10月30日、学会誌に発表した。

 研究チームは、NASAと欧州宇宙機関の人工衛星が1992〜2008年に南極氷床の高さを観測したデータを収集し、詳細に調査した。その結果、氷は92年〜01年には年間1120億トン増えた。03年〜08年も年間820億トンの増加を記録するなど、増加率が鈍化していたものの、一貫して増加傾向をたどっていたことが判明した。

 では、なぜ氷が増えたのか。その原因は1万年前から降り続く雪だという。雪は毎年1・7センチずつ積もり、数千年にわたって氷の中に圧縮されていく。増加分はこれらの雪とみられる。

 これまでの学説では、海面上昇の原因は、南極大陸やグリーンランドから溶け出した氷だといわれ、南極西部の氷が溶け出すと地球の海面が約3メートル上昇するといわれてきた。

 

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