【劇場型半島】中朝「血盟」今は昔…金正恩氏が中国系住民への弾圧強化…スパイ嫌疑100人超を拘束 (1/4ページ)

2015.11.29

10月、訪朝した中国共産党の劉雲山政治局常務委員(左)と握手する朝鮮労働党の崔竜海書記=平壌(共同)
10月、訪朝した中国共産党の劉雲山政治局常務委員(左)と握手する朝鮮労働党の崔竜海書記=平壌(共同)【拡大】

  • <p>朝鮮労働党創建70年を記念する軍事パレードを観閲し、中国共産党の劉雲山政治局常務委員(左)と言葉を交わす金正恩第1書記=10月10日、平壌(共同)</p>
  • <p>朝鮮労働党創建70年を記念する軍事パレードで、中国共産党の劉雲山政治局常務委員(左)の手を取り笑顔を見せる北朝鮮の金正恩第1書記=10月10日、平壌(共同)</p>
  • <p>軍事パレードの観閲を終え、金日成広場の観衆に手を振る北朝鮮の金正恩第1書記。右は中国共産党の劉雲山政治局常務委員=10月10日、平壌(共同)</p>

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が今年に入って力を入れていることがある。「華僑」と呼ぶ国内の中国系住民に対する弾圧だ。「スパイ」嫌疑などで100人以上が拘束されたともいわれ、ある意味、邦人ら外国人を拘束し国際的非難を浴びる中国の上を行くすさまじさだ。北朝鮮駐在の中国人外交官への監視も強めているという。中国を毛嫌いするのは、金正日(ジョンイル)総書記譲りともいえそうだが、見境ない華僑弾圧は、経済外交両面で、正恩政権の首を絞めることにもなりかねない。(桜井紀雄)

■更迭説の最側近が担った“鬼門ポスト”

 平壌で10月10日に行われた朝鮮労働党創建70年を記念する軍事パレード。ひな壇には、中国から出席した中国共産党序列5位の劉雲山政治局常務委員に、身ぶり手ぶりを交えてパレードについて説明する金第1書記の笑顔があった。

 中国との窓口役を務めていた叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏を2013年末に処刑して以来、極端に冷え込んだ中朝関係の雪解けを演出する場面だった。

 劉氏への接待役を仰せつかっていたのが、金第1書記の最側近の一人といわれた崔竜海(チェ・リョウンヘ)党書記だ。この崔氏の名前が、今月7日に94歳で死去した長老格の李乙雪(リ・ウルソル)元帥の国家葬儀委員会の名簿から抜け落ちていたことから「更迭説」が浮上した。11日の李元帥の国葬でも、崔氏の欠席が確認された。

 「中国とかかわる事業などで、不手際があったのではないか」といった憶測も呼んだ。

 崔氏は、失態から職務を解かれ、地方の農場で「革命化教育」と呼ぶ思想教育を受けさせられているとの情報がある。一方で、国営テレビが放映した記録映画からも、その姿は削除されておらず、張氏のような粛清とは様相が異なるようだ。

 ただ、いえるのは、崔氏が、かつて張氏が務めた国会体育指導委員長と、中国との窓口役という、いわば“鬼門”のポストを担っていたということだ。

 金第1書記が中国との伝統的な関係から脱却したいと模索していたことも、また確かだ。

 「中国のやつらに、過去の歴史と、いまは違うということを分からせてやらねば」

 中朝関係者によると、金第1書記は、側近らにこう豪語していたという。1950年代に朝鮮戦争をともに戦った「血盟関係」では、もはやないというのだ。

 

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