「韓国は地獄だ」絶望する若者急増 苛酷な競争社会…「母国嫌い」が5割 (1/2ページ)

2015.12.01

 この国にいても幸せになれない。そんな風潮が韓国の若者の間で急速に広がっている。苛烈な受験戦争に勝利しても望みの就職先につけず、豊かさをきわめるのは財閥関係者の家庭だけ。徒労感と絶望から母国を「地獄」と叫び、自虐する。現地では、この現象を「ヘル(地獄)朝鮮」と呼び、メディアの主要テーマになっているという。朴槿恵(パク・クネ)政権の不安定要因の1つになりつつあるこの現象。韓国事情に詳しいノンフィクションライター、高月靖氏がリポートする。

 「韓国は地獄だ!」

 こうしたショッキングな叫びが、最近になって韓国社会を騒がしている。「韓国=地獄」を意味するネットの流行語「ヘル朝鮮」が、大手マスコミや政界でも話題になり、社会現象に発展しているのだ。

 「ヘル朝鮮」現象の主役は、20〜30代の若者世代。彼らは幼い頃からすさまじい受験戦争に明け暮れ、難関大学に入っても就職はさらに狭き門として待ち構える。だが、いざ社会に出ると、羽振りがいいのは財閥など恵まれた家庭の子供だけ。庶民の子は毎日遅くまで働いても給料が上がらず、結婚すらできない…。そんな疲労と絶望から、母国を「地獄だ」とこき下ろす若者が急増しているわけだ。

 「セウォル号事故、財閥2世の横暴をはじめ気がめいる事件続きで、青年失業率も過去最大を更新している。そんななか若者たちは、自国を卑下することでガス抜きしているようだ」(現地マスコミ関係者)

 今年5月には人気作家が『韓国が嫌いだから』と題した長編小説を発表し、センセーションを巻き起こした。韓国に絶望して海外移住する若い女性を描いた内容だ。

 「題名が若い読者の共感を呼んでヒットし、『ヘル朝鮮』現象の代表例となっている」(同)

 20〜30代を対象にした10月下旬の世論調査によると、「韓国が嫌いか」との問いに51%がイエスと回答。理由は「公平さに欠ける」「貧富の差が著しい」「競争が激しい」などだ。将来の経済や福祉についても、評価は否定的意見が大半。「自分の子供は海外に脱出させたい」との回答も73%に上った。

 

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