【緊迫・南シナ海】「中国の密漁に漁場奪われた」立ち上がった比漁民、国連に嘆願 (1/2ページ)

2015.12.13


南シナ海の漁場を中国に奪われたとして、国連に嘆願書を提出したフェデリコ・ジョソルさん。後ろは、かつて乗船していた漁船=フィリピン北部サンバレス州(吉村英輝撮影)【拡大】

 【マシンロック(フィリピン北部)=吉村英輝】南シナ海で人工島造成などを進める中国に漁場を奪われたフィリピン漁民が権利回復を国連に訴えている。フィリピン政府が「中国の領有権主張は不当」として常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)に提訴したのに続く、南シナ海をめぐる状況を国際社会に知らせることを狙った、民間による「対中攻勢」といえそうだ。

 北部ルソン島サンバレス州の漁民38人は今年6月、国連の「経済的、社会的、文化的権利委員会(CESCR)」に権利回復の嘆願書を提出した。中国船が2012年から居座りを続けてフィリピンから実効支配を奪った、同州沖約240キロの排他的経済水域(EEZ)にあるスカボロー礁の漁場が奪われ、経済難に陥っているとの内容だ。

 先月24日には、同州マシンロックの漁民ら8人がフィリピン検察当局の担当者に追加証言を行った。その一人、フェデリコ・ジョソルさん(48)らは、1970年代に米軍砲撃訓練の鉄くずを拾っていたフィリピン人が一帯の海をマグロなどの豊かな漁場と認識し漁を始めたが、2012年に中国漁民がオオジャコガイやサンゴを密漁し、状況が一変したと主張する。

 中国公船は、同礁に近づくフィリピン漁船を放水で追い返す行為を続けており、ジョソルさんの収入は10分の1以下に激減。ある政府試算は、同礁で生計をたてていたフィリピン漁民1万2千人が転職などを強いられたとしている。

 

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