【日印首脳会談】「中国の脅威」に絆ガッチリ…蜜月の安倍・モディ首相、原子力も新幹線もグイグイ

2015.12.13


携帯電話で撮影したガンジス川での儀式の写真を見る安倍首相(左)とインドのモディ首相=12日、インド北部のバラナシ(共同)【拡大】

 【ニューデリー=田北真樹子】「歴史的な会談」−。安倍晋三首相がこう表現した12日のモディ印首相との首脳会談。5回目となる会談で、両首脳は両国間で最大の懸案となっていた原子力協定とインドの高速鉄道計画で新幹線方式の導入で合意した。この成果を納めることができた背景には「両首脳の良好な人間関係と、地域の安定を脅かす中国に対する共通の認識」(日本政府高官)がある。

 安倍首相「自分とモディ首相でなければ達成できなかった成果だ」

 モディ首相「安倍首相の強い指導力に敬意を表する」

 両首相は会談で、こう蜜月ぶりをアピールした。

 2人はこの1カ月間でトルコでの20カ国・地域(G20)首脳会合を含め3回会談してきた。特に11月のG20で、モディ首相は高速鉄道計画について「私は日本にコミットする」と安倍首相に伝達。その後の調整でも自らが乗り出し、事務方に指示を飛ばしたという。

 安倍首相もモディ首相の期待に応えるように、原子力協定の検討を加速させた。日本政府関係者は「この2週間ぐらいで一気に話が進んだ」と舌を巻く。実際、安倍首相も周囲に「モディ首相との信頼関係で物事が進んだ」と満足げに語った。

 両首脳が足並みをそろえて関係を発展させようとするのは中国の存在が大きい。東シナ海や南シナ海で現状変更を試みようとする中国の脅威は、中国の隣国である日本とインドにとって共通の課題だ。この点について両首脳の見解は完全に一致しており、それが2人の距離をかなり縮めたのは間違いない。

 インドネシアの高速鉄道計画で、日本は中国との受注競争に敗北したが、モディ首相は「この一連の顛末をつぶさにみていた」(外交筋)という。中国にインドのインフラ整備に関与させたくないモディ首相と、高速鉄道で新幹線技術を推したい安倍首相の思惑が一致した。増大する中国の脅威が、日印関係の一層の緊密化につながっている。

 

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