江沢民氏に“告訴・告発の嵐” 中国国内で20万件超 背景に習政権の司法制度改革 (1/2ページ)

2015.12.28


江沢民元国家主席(右)をけん制する習近平政権(共同)【拡大】

 中国で「腐敗の権化」と揶揄される大物が追い詰められている。「上海閥」を率いて権勢をふるった江沢民元国家主席が、国内で20万件超の告訴・告発を受けたのだ。背景には、習近平政権が断行した司法制度の改革が関係しているという。習政権が進める「反腐敗運動」のターゲット説も流れる江氏。かつての最高権力者が裁きの場に引きずり出されることになるのか。

 「被告発人の犯罪行為への捜査と法的責任の追及を求めるため、ここに告発する」

 今年6月、最高検察庁にあたる中国最高人民検察院と、最高裁判所に相当する中国最高人民法院に出された告発状の一文だ。訴えたのは宗教団体「法輪功」のメンバーで、「被告発人」は江氏を指す。

 告発状では、中国政府が同団体に繰り返してきた組織的な弾圧について、「中国が署名した国際人権公約の関連規定に著しく違反している」として、江氏への刑事責任を求めている。

 ほかにも、中国当局から直接危害を加えられた同団体のメンバーが「殺人や傷害、監禁虐待などの罪にあたる」とし、江氏を刑事告訴するケースもある。今年5月から、こうした告訴・告発が国内で相次ぎ、12月までに20万件を超えたという。

 1999年に専門の捜査機関「610弁公室」を設けるなど、法輪功弾圧の中心的存在だった江氏をめぐっては、これまで度々訴えが起こされてきた。2002年10月には米国シカゴで告訴があり、09年11月にはスペインの国家裁判所が、江氏を「集団虐殺罪」「拷問罪」などで起訴し、国際逮捕状を発行した。

 ただ、これらの訴訟はほとんどが海外で行われ、中国国内でこれほど大規模な訴訟の動きが出ることはなかった。

 

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