英シンクタンク、中国経済“墜落”シナリオ想定 AIIBは難題未解決で船出 (1/3ページ)

2015.12.29

人民元の国際通貨化をもくろむ中国の習近平政権だが、さらなる経済減速は避けられそうもない(共同)
人民元の国際通貨化をもくろむ中国の習近平政権だが、さらなる経済減速は避けられそうもない(共同)【拡大】

 中国経済の危機はさらに深刻化するのか。2015年の成長率が目標の7%を下回ることが濃厚な同国は、16年に6%台後半の「安定成長」を掲げるが、英シンクタンクは2%台という超低成長に突入するハードランディング(墜落)シナリオを想定している。中国の成長戦略であるアジアインフラ投資銀行(AIIB)も正式に発足したものの、「ジャンク(紙くず)債」以下の無格付け状態など、ゆがんだ運営は改善されないままだ。

 中国財政省は12月25日、AIIBが正式に発足したと発表したが、創設メンバー国として署名した56カ国のうち、国内で批准手続きを終えたのは3分の1以下の17カ国だけ。集まった出資金は資本金全体の50・1%と、設立に必要な50%をかろうじて上回るなど、年内発足を形だけ整えた状態だ。

 日米は不参加を決めているが、参加を表明していたフィリピンも南シナ海の領有権問題をめぐる中国の傍若無人さに反発、年内の正式署名を見送る可能性が高まった。

 中国の楼継偉財政相はAIIBが「国際的な経済システムの改革で画期的な意味を持つ」と自画自賛したが、中国による中国のための銀行、という危惧は現実となった。

 本部は北京、初代総裁には中国の金立群元財政次官、議決権比率は中国が26・06%で重要事項に関する拒否権を握った。

 資金調達の問題もクリアされなかった。資金調達のために発行する債券の格付けは最高位を取得できないとみられ、「トリプルA」格のアジア開発銀行に比べて金利が1%程度高くなると懸念されている。

 

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