緊迫の中東 プーチン大統領のロシア“暗躍” オバマ政権「外交誤算」で世界混乱 (1/3ページ)

2016.01.10


中東緊迫の背景に、オバマ大統領(右)の誤算と、プーチン大統領の計算が見え隠れする(ロイター)【拡大】

 イスラム教スンニ派の盟主サウジアラビアが、シーア派の大国イランとの外交関係を断ったことで、スンニ派とシーア派の宗教対立が激化し、第三次世界大戦に発展する可能性まで指摘されている。サウジを決起させた背景には、「世界の警察官」を降りた同盟国・米国への失望や怒りが込められているとの指摘がある。巧妙に立ち回るプーチン大統領率いるロシアの思惑とは。オバマ大統領の「外交誤算」が世界を混乱させているのか。

 「サウジを筆頭に、米国の同盟国の多くが内心、『オバマ氏よ、しっかりしてくれ』と思っているはずだ。サウジによるイラン断交宣言は、米国に奮起を促すためだった可能性がある」

 国際政治学者の藤井厳喜氏はこう語った。注目の分析は後述するとして、中東情勢は複雑だ。

 1979年のイラン革命後、中東では、米国とサウジ主導の親米アラブ諸国(スンニ派)が、シーア派イランの影響力を閉じ込めることで基本的秩序を形成してきた。80年代に8年間続いたイラン・イラク戦争も、実は、イランに対するスンニ派連合の戦いだった。

 ところが、オバマ氏はイラク戦争の泥沼化を受けて、中東への関与を劇的に薄める方向にかじを切った。2013年9月、テレビ演説でシリア問題について、以下のように語ったのだ。

 「米国は『世界の警察官』ではないとの考えに同意する」

 これは米国の同盟国を大いに失望させ、敵対国や敵対勢力を喜ばせた。米国が「世界秩序を守るため」として軍事介入に踏み切らないと確信したのか、ロシアは14年3月、ウクライナ南部クリミア半島を力ずくで併合した。中国も同時期、南シナ海の岩礁の拡張工事を加速させた。

 

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