ついに世界最強の米空母機動部隊が、正恩体制壊滅に動き出すのか。
実は、米国は、北朝鮮が弾道ミサイル「テポドン1号」の発射実験を行った1998年以降、「北朝鮮攻撃の秘密作戦計画」を数パターン準備している。もし、今回の原子力空母の展開が、作戦計画の第1ステップだとすれば、今後、「ステルス戦闘機とB52の約700カ所へのピンポイント爆撃」「特殊部隊の潜入」「正恩氏の確保・排除」へとつながる可能性もある。
さらに、興味深い情報がある。
CIA(米中央情報局)元職員のエドワード・スノーデン容疑者や、内部告発サイト「ウィキリークス」が、米政府の機密文書を暴露している。この中に注目すべき記述があるというのだ。
「米韓政府高官が話し合ったという『北朝鮮攻撃による朝鮮半島統一計画』が存在する。正恩氏は、ロシア経由で詳細を知って驚がくしたらしい。側近が裏切っていたうえ、自分の暗殺計画まで準備され、中国も計画に一部賛成していた。正恩氏が100人以上の部下を殺し、中国を信用せずに暴走している理由の一端がここにある」(日本の情報当局者)
アジアと世界の平和と安全を脅(おびや)かす、北朝鮮の無謀な暴走を許すわけにはいかない。水爆の保有など絶対に阻止しなければならない。米国はポーズではなく腹を決められるのか。
■加賀孝英(かが・こうえい) ジャーナリスト。1957年生まれ。週刊文春、新潮社を経て独立。95年、第1回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞受賞。週刊誌、月刊誌を舞台に幅広く活躍し、数々のスクープで知られている。