AIIB最悪の船出 上海株暴落で人民元への信頼は失墜 IMFも批判

2016.01.15

 中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)は最悪のタイミングでの船出となりそうだ。16日に北京市内で設立総会を開き、習近平国家主席や李克強首相も出席するが、指標の悪化で経済失速への警戒感が強まるなか、上海株暴落や人民元安に対する当局の対応が市場の不信感を招き、国際金融機関を主導する資格が問われている。

 中国メディアによると、16日午前のAIIB開業式には習主席が出席してあいさつし、午後には理事会の設立総会が開かれ、李首相が出席するという。

 57カ国が設立メンバーとして参加し、今年半ばには最初の融資案件を認可する見通しとしているが、問題は山積したままだ。融資の資金を調達する際の信用格付けを当面は取得しないという極めて異常な事態も解消されていない。

 何よりも、中国経済の足元が大きく揺らいでいる。年明けから上海株が暴落し、発動させたばかりの取引停止措置「サーキットブレーカー」をあわてて撤廃する失態を招いた。

 国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)構成銘柄に人民元の採用が決まったが、人民元の急落を止めようと露骨な介入を繰り返している。当のIMFから「中国は為替政策をより明確にする必要がある」と批判を受けた。

 AIIBに参加し、重要ポスト獲得を狙ってきた韓国ですら、韓国経済新聞がコラムで「習主席と李首相はAIIB創立総会に参加して演説する。しかし彼らの話に、誰が耳を傾けるだろうか」と厳しく指摘した。

 華々しく“世界デビュー”する思惑は大外れとなったAIIB。先行きも見通せない。

 

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