韓国、長引く不況 新入社員も“リストラ地獄”社会問題化 高月靖氏 (2/3ページ)

2016.01.18

 韓国の財界で、何が起こっているのか。

 背景の1つは、世界貿易の停滞で昨年から顕著化した輸出不振だ。製造業の総売り上げは昨年、統計を取り始めた1961年以来、初のマイナスを記録した。特に、造船業界は海洋プラント事業の失敗もあり、大手3社の15年の赤字合計が8兆2000億ウォン(約8000億円)と見込まれている。世界一を誇った造船の受注量は、昨年下半期に中国の2分の1を下回った。

 内需でも2010〜12年ごろをピークに、製造業の停滞が顕在化している。食品最大手も、ここ数年を境に売り上げが後退し始めている。家計負債の増加で消費意欲は萎縮し、個別消費税引き下げなど、政府の景気刺激策も出尽くした状態だ。

 こうした現状と見通しの暗さに、危機感を抱く企業がリストラで人件費抑制に奔走しているわけだ。

 一連の業績不振は、より根深い構造的問題と捉える見方は根強い。特に内需をめぐって、「韓国経済が成長の限界に達した」とも指摘される。

 「韓国も少子高齢化で、生産人口が今年から、消費のピーク層である40代後半も18年から減少に転じる。こうした変化が消費全般に影響を及ぼし始めたという分析だ」(現地日本人フリー記者)

 これとは全く別に、企業をリストラに駆り立てるもう1つの要因がある。それは今年元日から導入された「60歳定年」で、来年までに全事業所で60歳定年を義務化する制度だ。

 

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。