【江藤詩文の世界鉄道旅】イスラエル鉄道(1)定時運行の近郊列車は軍人たちの“通勤路” (1/2ページ)

2016.01.24


イスラエル鉄道のロゴ入りの機関車に牽引されて入線【拡大】

 朝8時。イスラエルのテルアビブに位置する「テルアビブ=ハッシャローム駅」コンコースは、多くの通勤客で賑わっていた。イスラエルは日本の四国ほどの大きさで、この中の地中海沿岸部分に、空港と市内を結ぶ路線を含めて10路線の鉄道が運行している。運営するのは国営の鉄道会社「イスラエル鉄道」。列車が走っているのは、主にユダヤ系の住民が多いエリアで、通勤や生活の足として近郊を結んでいる。

 7路線が停車するテルアビブ=ハッシャローム駅は、大型ショッピングセンターに直結している。前夜買い物をしていると、ファッションブランドや化粧品メーカーのロゴが入ったショッピングバッグを抱えたり、フルーツジュースのカップを持った女性や、スーツ姿にピカピカのアタッシェケースを提げたビジネスマンが、ショッピングセンター内にある改札に足早に吸い込まれていった。今朝は通勤客に混じって、軍服姿の若者が目立つ。なかには長い髪をきれいに結い上げた女性の姿も。イスラエルでは、高校を卒業した18歳から男性は3年間、女性は2年間の兵役義務があるから、彼女たちは二十歳くらいのはず。女性2、3人が連れ立って、早口でおしゃべりしながら、まだあどけなさの残る顔で笑い転げている。

 

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