【アメリカを読む】なお内向き志向崩さぬオバマ大統領が浮かべた涙…共和党のみならずクリントン氏も微妙な距離 (1/3ページ)

2016.01.24


5日、ホワイトハウスで銃規制の強化について演説中に涙を拭うバラク・オバマ大統領。米大統領たるもの「俳優」でなくては務まらぬが、オバマ氏はなぜ「世界の警察官」を演じようとしないのか=ワシントン(AP)【拡大】

 第40代米大統領、ロナルド・レーガン(1911〜2004年)は俳優上がりが大統領になれるのかと質問され、「俳優でなくて大統領が務まるのかね?」と切り返したという。銃規制の強化を訴えるバラク・オバマ米大統領(54)が流した涙はこの逸話を思い起こさせた。日常的な銃犯罪は米社会の宿痾であり規制の必要性は否定しないが、オバマ氏が「世界の警察官」という歴代大統領にとっての当たり役をかたくなに演じないことが気になる。

 ■残り任期も内政重視か

 カリフォルニア州サンバーナディーノで昨年12月に起きた乱射事件を受け、オバマ氏は銃規制の強化を残り1年となった大統領任期の重要課題と位置付け、国民に向けて繰り返しその必要性を訴えている。

 「どの家族も愛する子供が銃弾で命を奪われるなどと想像していなかった。子供たちのことを考えると怒りがわく」

 ホワイトハウスで5日、被害者家族を伴ったオバマ氏が行った「涙の演説」は繰り返し報じられた。オバマ氏にとって名場面の一つとなるのだろう。

 オバマ氏は一度、銃規制強化に失敗している。2012年に米東部コネティカット州の小学校で起きた乱射事件を受けて連邦法で銃購入者全員の犯罪歴など身元調査を義務付けようとしたが、上院の壁に突き当たり頓挫してしまったのだ。そのため、今回の規制強化は大統領権限でできる範囲で実施する。

 演説でオバマ氏は、武器保有の権利を保障した合衆国憲法修正第2条を盾に規制強化に反対してきた野党・共和党や有力ロビー団体の全米ライフル協会(NRA)を強く批判した。

 また、米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿では「改革を支持しない候補者は、私の党(民主党)であっても応援も投票もしない」と表明し、11月の大統領選、議会選挙に影響を及ぼそうという意図をあらわにした。

 

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