【国際情勢分析】ラップ動画に乗せて笑顔振りまく習近平主席に中国ネットユーザーは (1/2ページ)

2016.01.31

習近平国家主席が登場し、陽気なポップ音楽に乗って「第13次5カ年計画」を紹介する動画をネット上でみる上海の若者
習近平国家主席が登場し、陽気なポップ音楽に乗って「第13次5カ年計画」を紹介する動画をネット上でみる上海の若者【拡大】

 軽快なラップやポップの音楽に乗せて習近平国家主席(62)が登場する動画が、中国のインターネット上で注目を集めている。習氏がトップを務める構造改革の司令塔「中央改革全面深化指導小組」設置から2年が経過し、大きな成果を上げたと宣伝する2分44秒のラップ動画「深改小組両歳了」と、今年スタートする経済政策の「第13次5カ年計画(中国語で十三五と略される)」を、陽気なポップ音楽を使って英語で紹介する3分3秒の動画「十三五之歌」だ。

 新手のプロパガンダ

 ネット時代の若者に習指導部の政策をどう理解させるか。習氏の指示に基づき、中国共産党の中央宣伝部が知恵を絞った新たなプロパガンダといえる。

 ラップ動画を制作したのは国営中央テレビ(CCTV)。腐敗摘発や教育、医療、戸籍などの改革実績を自画自賛した。

 歌詞に挟み込む形で、「人民の期待をわれわれの行動に変える」「反腐敗の剣を高く掲げよ」などと、演説から選んだと思われる習氏の肉声も入る。

 さらに、中国主導型の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)創設、国際通貨基金(IMF)による人民元の特別引き出し権(SDR)構成通貨への追加、中国から欧州へと陸路と海路でインフラ建設を進める「新シルクロード(一帯一路)」構想までPRした。

 ポップな「十三五之歌」を制作したのは復興路上工作室という正体不明の組織ながら、動画は共産党機関紙、人民日報のサイトなどで紹介された。組織の素性はおのずと想像がつく。

 動画の冒頭でニッコリほほ笑む習氏が手を挙げて登場。そして、「中国が何をしようとしているか知りたければ、シーサンウーに注目だ」と繰り返す。

 シーサンウーは「十三五」の中国語の発音で、3分3秒の動画に呪文のごとく24回も連呼される。ただ、「第13次5カ年計画」の具体的な経済政策や数値目標には何も触れられない。

 その上、最後は「すぐに次の計画の準備に入るよ。そう『シースーウー(2021年からの第14次5カ年計画)』だ」と締めくくられ、結局、何を訴えたかったのか、読み取れない。

 

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