平昌五輪、開催に不安…“鉄橋崩落”手抜き工事の疑い 高月靖氏リポート (1/2ページ)

2016.02.01

 お隣・韓国がざわついている。2年後に迫った平昌(ピョンチャン)冬季五輪に向けて急ピッチに進んでいた鉄道工事で、鉄道橋の型枠が突如崩落するという事故が起きた。現地当局は急激な冷え込みが原因などとしているが、手抜き工事との指摘も少なくない。世界的スポーツの祭典は開催できるのか。韓国事情に詳しいノンフィクションライター、高月靖氏が凍り付く現地を報告する。

 韓国東北部の沿岸部にほど近い都市・江陵市。今月24日未明、その郊外で轟音が鳴り響いた。

 場所は市の中心部から国道沿いに内陸へ10キロほど入った地点。国道を横切る形で建設中だった鉄道橋の一部が突然崩壊し、40メートルほど下に落下したのだ。

 「事故があったのは午前6時10分ごろ。橋脚を軸にポッキリと折れた橋が、片側2車線の広々とした幹線道路に覆いかぶさるように落ちた。崩落部分の総延長は58メートルに及ぶ。一帯は何もない野山だが、市の中心部に近いため昼間の通行量は少なくない」(現地メディア関係者)

 幸い人的被害はなかったが、一歩間違えば大惨事になるところだった。

 問題の鉄道橋は、沿岸の江陵市と半島北部の中央に位置する原州を結ぶ複線電鉄網の一部。ほかでもない2018年に開催される平昌五輪に合わせて、12年6月から工事が始まった路線だ。

 韓国は10年の招致プレゼンテーションで空の玄関・仁川−平昌間に高速鉄道を新設すると発表したが、採算性の問題から後に既存路線を電化してつなげる案に縮小。それでも従来は在来線で片道5時間47分かかったソウル−江陵間が、72分に縮まると期待されていた。

 「崩落部分はソウルから行くと平昌を通り過ぎたちょっと先の終点近くだが、路線全体の工期への影響は大きいだろう」(同)

 鉄道橋の着工は昨年8月で、同月には五輪開催を踏まえた工期短縮のため政府が2920億ウォン(約287億円)の追加予算(15年度)を決めたばかりだった。

 

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