習近平主席、中国人民解放軍の5つの「戦区」発足宣言

2016.02.02


 中国人民解放軍の戦区設立式典で、軍旗を授与する習近平国家主席(手前左)=1日、北京(新華社=共同)【拡大】

 【北京=矢板明夫】中国国営中央テレビ(CCTV)によると、中国人民解放軍戦区成立大会が1日、北京で行われ、習近平国家主席(中央軍事委員会主席兼務)が新しく発足した東部、西部、南部、北部、中部の五つの戦区の司令官と政治委員に軍旗を授与した。習主席は「各戦区には平和を維持し、戦争に勝つ使命がある」と訓示した。

 中国人民解放軍はこれまで、北京、瀋陽、蘭州、済南、成都、南京、広州の7つの軍区があった。習指導部による軍改革の一環で5つに統合され、名称も軍区から戦区に変更された。反腐敗キャンペーンで昨年までに胡錦濤時代を支えた郭伯雄、徐才厚の両制服組トップが失脚したため、習指導部は軍内の組織再編を通じて軍の掌握を進めたい思惑があるといわれる。

 軍関係者によると、新しく成立した東部戦区(本部南京)は日本や台湾方面をの有事を備え、南部戦区(本部広州)は南シナ海やシーレーンの安全を守ることが主な戦力目標。北部戦区(本部瀋陽)は主にロシアと北朝鮮方面で軍事衝突などが起きることを想定しており、西部戦区(本部蘭州)中央アジアなどのイスラム過激派のテロ活動などに備える。中央部戦区(本部北京)は首都周辺の安全を守るためにあるという。

 この日発表された戦区の区分けと本部所在地は昨年まで伝えられたものはかなり違っており、区分けの際に軍現場で激しい主導権争いがあった可能性もある。

 

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