中国で深刻化する小児科医不足 逆恨みトラブル相次ぎ医学生激減 (1/2ページ)

2016.02.10

 冬になり上空の大気の流れが悪化することに加えて暖房用の石炭の需要が高まると、中国各都市では大気汚染問題が一気に深刻化する。

 このところ毎年繰り返されている現象だが、こうした「PM2・5」の話題と同時に必ずメディアが取り上げるテーマが小児科病院の大混雑という問題である。

 素直に考えれば、「PM2・5」を多量に吸い込んだことで呼吸器系に異変を感じた子供たちが病院に殺到するために起きる現象といえるのだから、当然といえば当然なのだろう。

 結果、子供を抱えた親が徹夜で並んで、やっと子供を診察してもらえるといった過酷な環境が出来上がってしまっている。親子で徹夜する患者は、まるで病状を悪化させるために病院に来ているようなもの。

 あらためて中国の大気汚染問題の深刻さを感じさせる。

 だが、小児科病院の大行列についていえば、これが「PM2・5」が多量に発生したときにだけみられる現象かといえば、それは決してそうではない。

 小児科病院での地獄のような混雑は、実は中国ではもう何年も前から常態化した問題となっている。その背景の一つには、小児科医になりたいという人材が激減しているという事情がある。

 現在、中国の医師の数は、患者約1000人に対して1・82人の割合だとされている。だが、この数字は小児科医となると、1000人の子供患者に対して、医師はわずかに0・43人−という寂しい状況になってしまうという。

 「そもそも医師を志望する学生が減っているのが近年の中国の傾向なのです」

 と語るのは、健康雑誌の記者だ。

 
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