【ビジネス解読】朝鮮日報分析に見る韓国企業の苦境 IT、鉄鋼、造船総崩れ リーマンショックより深刻な状況に (2/2ページ)

2016.02.29


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 韓国の産業研究院(KIET)の金道薫院長は「通貨危機当時にはIT、造船が、リーマンショック当時にはIT、自動車、重工業がそれぞれ躍進し、韓国経済が危機を脱出する上で先頭に立ったが、現在は事実上すべての業種が同時に低迷する史上初めての危機的状況だ」と指摘している。

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 主力産業の危機的状況は輸出面でも鮮明に表れている。韓国の10大主力品目が輸出に占める割合が年々高まる一方で、その輸出量が減少しているからだ。ちなみに10大主力品目は自動車、船舶、半導体、携帯電話、ディスプレー、自動車部品、化学加工製品、石油製品、機械、鉄鋼を指す。

 韓国の輸出全体に占める10大主力品目の割合は2004年は68%だったが、10年後の14年は10ポイント増の78・1%に高まった。

 そして深刻なのは、輸出品目の偏重が進むと同時に、その品目の輸出がどんどん減っている点だ。昨年13大品目の輸出合計(4179億ドル)は前年(4614億ドル)を10%近く下回った。今年はさらに悪化し、1月の13大品目の輸出は前年同月比で21%以上減り、1月の輸出全体の減少幅(18・5%)を上回った。

 これは何を意味するのか。産業の硬直化が進んでいるのだ。既存事業の維持に執着し、新産業を育ててこなかったツケが回ってきた結果といえる。日本、米国など先進国のほか、中国なども航空宇宙、バイオ、ロボットといった新成長分野の育成に力を注いでいるが、「韓国のそれは存在感が限りなく低い」(日本の電機業界関係者)と話す。

 デロイトコンサルティングのキム・ギョンジュン代表は朝鮮日報の取材に対し「韓国企業は最近10年間、新たな成長分野へと投資を疎かにした。企業の野性的な攻撃経営が活発になるよう、ムードを変える必要がある」と指摘している。(小熊敦郎)

 

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