中国軍、全人代中にクーデター危機 軍改革で30万人削減…不満が反乱の芽に (1/2ページ)

2016.03.09

不穏な空気が漂う中国の全人代。習国家主席の立場も揺らいでいる? (ロイター)
不穏な空気が漂う中国の全人代。習国家主席の立場も揺らいでいる? (ロイター)【拡大】

 習近平国家主席率いる中国に不穏な影が漂っている。国会に相当する年に1度の全国人民代表大会(全人代)が北京で行われているが、大会期間中のテロやクーデターの危険性が高まっているのだ。開幕直前には会場近くの天安門で不審な爆発が発生。先月行われた人民解放軍の再編が「習政権への反乱の芽を生みかねない」(専門家)との指摘もある。少数民族のウイグル族の一部勢力によるテロも危ぶまれており、治安当局は警戒を強めている。

 全人代が開かれている人民大会堂。習氏ら中国共産党の幹部が集結する会場の目と鼻の先、天安門広場で緊張が走った。

 3日夕方、花火のようなものが上がり、破裂音が2回して一時騒然となった。広場の北側に接する長安街沿いには、多くの警察車両が配置され、小銃を構えた迷彩服姿の隊員がにらみを利かせた。

 習指導部は全人代前に一般市民を臨時警備要員として駆り出すなど警備体制を強化し、短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」の書き込みを制限するなど情報統制を強めている。治安当局が厳戒態勢を敷くなかで発生したこの“事件”は、独裁体制を強めようとする習指導部の不安定な立場を浮き彫りにした。

 中国情勢に詳しい評論家の宮崎正弘氏は「権力の一極集中を進める習政権だが、テロやクーデターの懸念はいまだにくすぶっている」と指摘する。

 習指導部は先月、人民解放軍の大規模な組織改革を発表した。

 北京、瀋陽、蘭州、済南、成都、南京、広州の7つに分かれていた軍区を、東部、西部、南部、北部、中部の5つの戦区に再編したのだ。

 情報筋によると、新たに成立した東部戦区(本部・南京)は日本や台湾方面の有事に備え、南部戦区(同・広州)は中国が軍事拠点化を進める南シナ海をカバー。北部戦区(同・瀋陽)は主にロシアと北朝鮮での軍事衝突を想定し、西部戦区(同・蘭州)は中央アジアなどのイスラム過激派のテロ活動などに備える。中部戦区(同・北京)は首都周辺の安全を守るためにあるという。

 

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