中国軍、全人代中にクーデター危機 軍改革で30万人削減…不満が反乱の芽に (2/2ページ)

2016.03.09

不穏な空気が漂う中国の全人代。習国家主席の立場も揺らいでいる? (ロイター)
不穏な空気が漂う中国の全人代。習国家主席の立場も揺らいでいる? (ロイター)【拡大】

 軍部の掌握を進めようとする習氏の思惑が透けてみえる施策だが、この軍部再編によって反乱のリスクがさらに増大する可能性がある。

 宮崎氏は「習氏は、5大戦区の司令長官に自分の息がかかった者を配置しており、軍部の完全掌握を目指していたのは明白だ。ただ、この再編で軍人を30万人削減しなければならなくなり、退役軍人の処遇が問題となる。軍部内では待遇面での不満も広がっており、反乱の芽を生みかねない」と指摘し、続ける。

 「特に危険視されるのが、昔から中央政府との対立が続いている旧瀋陽軍区を抱える北部戦区。それと、旧成都軍区と旧蘭州軍区を包括する西部戦区だ。ここにはかつてクーデターを企てて失脚した薄煕来・元重慶市党委書記の息が掛かった部隊が残っている。これから本格的な組織改編が行われるが、不安定な状況が続いている」

 習指導部による厳しい弾圧政策への反発を募らせるウイグル族も暴発しかねない。

 情報筋によれば、イスラム過激派と接点を持つウイグル族の一部勢力が、ミャンマーやタイなどを経由して、トルコからイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(IS)」の勢力範囲であるシリア入りするケースが相次いでいるという。

 「ISと結託したウイグル族の一部が、中国に戻ってテロを仕掛ける可能性もある」と宮崎氏。

 全人代の会期は16日まで。習氏にとっては眠れぬ夜が続きそうだ。

 

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