中国人慰安婦関係者 中国国内人権問題には口つぐむ (1/3ページ)

2016.03.09

 昨年末、中国・南京に慰安婦関連の新たな博物館がオープンした。当時、同地にあった旧日本軍の慰安所を再現したものだという。中国国内で慰安婦問題はどのように捉えられているのか? 小誌で、精力的に中国ルポを発表するノンフィクションライター・安田峰俊氏が現地を訪れた。

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 「中国は平和を愛する国家だ。平和のために歴史を鑑とし、未来に向かうために民間で活動をおこなっている」

 昨年12月28日、南京市内でそう語ったのは、現地の中国共産党員・梁心流氏だ。1990年代後半、彼の義母(故人)の親族9人が南京大虐殺の犠牲者であると判明。国有企業を退職後、慰安婦写真集の出版歴もあるフォトグラファーの李暁方氏とともに、旧日本軍による虐殺の被害者遺族や元慰安婦への聞き取り作業を「民間」で進めているという。

 もっとも中国において、この手の分野の「民間」活動はほぼ存在しない。梁氏の義母らの記録は南京大虐殺記念館におさめられ、地元の党機関紙でもしばしば取り上げられてきた。また、梁氏は市内の別の抗日博物館とも太いパイプを持つ。

 「南京大虐殺と同様の歴史的な人道問題として、より近年に発生した文化大革命や天安門事件をどう考えますか?」

 私がそう尋ねてみると、「語るべきではない問題だ」と即答された。こちらの「歴史問題」については、興味の対象から外れているようである。

NEWSポストセブン

 

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