【外信コラム】韓国日本人学校の歴史 ソウルではお世話になっている

2016.03.28

 ソウルの日本人学校は1972年に創立された。当初は都心の雑居ビルを借りた塾のような学校だった。80年に漢江(ハンガン)の南の街はずれに畑地を購入し、運動場や体育館もある、ちゃんとした学校になった。

 漢江の北から南の広い場所に移ったのには有事対策の意味もあった。朝鮮戦争のように北と戦争になった場合、まず川の南に避難するためだ。学校はその“臨時収容所”に使える。

 それから30年後の2010年、学校が老朽化したため建て直しを機に移転した。移転先は川の北でしかも北朝鮮により近い「デジタル・メディア・シティ」なる最先端のニュータウンだった。

 高層マンションや放送局、ビジネスビルなどのほか、近くにはW杯サッカー場もある。移転に際し、もはや有事対策は問題にならなかった。新しい学校用地はソウル市が元の学校の土地と交換する形で提供してくれた。元の地域は地価が高騰していたため、差額で最先端の新校舎も建てられた。最初の土地購入は韓国政府のお世話になっている。

 最近、東京の韓国人学校の移転先に都立高校跡地を提供する計画に反対、批判の声が出ているとの記事が本紙に出ていたが、こうした反対はまずい。ソウル日本人学校もお世話になっているのだから、ちゃんと実現してほしい。(黒田勝弘)

 

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