ポスト習世代の党幹部が失言 激怒した炭鉱労働者は“蜂起” 不穏な中国 (1/2ページ)

2016.04.13

 「ふざけるな。おれたちはもう何カ月も給料をもらっていない」

 「おい、みんなで抗議のため、北京を目指すぞ」

 中国東北部の最北の省として知られる黒竜江省の炭鉱現場にこんな罵声が響き渡ったのは、3月6日のことであった。

 声の主は炭鉱労働者たちで、矛先が向けられていたのは北京の人民大会堂だった。

 「ポスト習近平世代の政治局常務委員(常委)候補とも言われる若手有望株の陸昊・黒竜江省党委員会副書記兼省長が失言したことで、いまや中国経済の火薬庫といわれる東北部の炭鉱労働者たちに火を付けてしまったのです」

 こう語るのは北京の中国共産党関係者だ。

 「この問題で、当初は問題があっても“無風”といわれていた今回の全国人民代表大会(全人代)がにわかにきな臭い雰囲気に包まれました」

 一体何が問題だったのだろうか。

 3月6日、全人代の開幕に合わせて記者会見に応じた陸氏は、その場で中国が抱える大問題の一つ、炭鉱の構造不況問題について質問を受けた。

 そのとき、同省最大の炭鉱を抱える国有企業・龍煤集団について、「炭鉱現場で働く約8万人の労働者について言えば、わずか1カ月の給料の遅配も起きていない」と断言した。

 ところが、実態は違った。1カ月どころか半年以上も賃金を受け取っていない労働者がいるなど、深刻な遅配が当たり前の状態であった。

 そのため、トップがあまりに現場の深刻さを理解しない暢気な発言をしたことに激怒。黒竜江省の炭鉱労働者がたちまち声を上げたというのが騒動の顛末(てんまつ)であった。

 

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