韓国メディアから悲鳴…新日鉄住金のポスコ株売却に「提携ピリオド?」

2016.05.17

 新日鉄住金が、保有する韓国の鉄鋼最大手ポスコの株式150万株を売却すると発表した。提携関係は続けるというが、新日鉄住金にはポスコによる技術盗用をめぐる訴訟のしこりも残る。韓国メディアは「提携解消への手順か」「ポスコを突き放そうとしている」など悲鳴が上がっている。

 17日午前の東京株式市場で新日鉄住金の株価は一時約3・8%上昇、韓国の株式市場でポスコ株は一時4・6%下落するなど好対照な値動きとなった。

 新日鉄住金のポスコへの出資比率は5・04%から3・32%に下がる。売却時期は市場動向を見て決めるが、売却見込み額は300億円程度とみられる。ポスコも新日鉄住金に2・51%出資しているが、保有株式を売却するかどうかは未定としているという。

 ポスコは新日鉄住金の前身である八幡製鉄が技術支援して誕生した経緯もあり、50年近く提携関係を続けてきた。1998年に互いの株式を取得。2000年に戦略的提携契約を結んで株式を追加取得したほか、06年には欧州のアルセロール・ミタルによる買収を警戒する意図もあって、相互に買い増した。今回売却する150万株は06年の取得分にあたる。

 その後、ミタルの業績悪化や中国メーカーの供給過剰を受けて、新日鉄住金が買収されるリスクが薄れたことからポスコ株を手放したとの見方もある。

 加えて、新日鉄住金が特殊な鋼板の製造技術を盗用されたとしてポスコを訴え、同社が300億円の和解金を支払った一件も両社に溝を作ったようだ。

 韓国メディアは、朝鮮日報電子版が「世界2位の新日鉄住金が5位のポスコを突き放し、格差をさらに広げるものとみられる」と報じた。イートゥデイは「16年の提携関係にピリオドを打つ手順ではないか」などと懸念を示している。

 

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