【緯度経度】「後悔も罪悪感もない」 消えない米国の原爆投下正当論 (1/2ページ)

2016.05.30

 チャールズ・スウィーニー氏は、広島と長崎の両方への原爆投下作戦に加わった唯一の米軍人として知られた。広島の作戦では原爆投下機に密着する気象観測機の機長だった。長崎では原爆投下機そのものの機長を務めた。当時は米陸軍航空隊の少佐、すでにベテランのパイロットだった。戦後は米空軍勤務となり、少将にまで昇進した。

 私はそのスウィーニー氏と米国CNNテレビの討論番組で議論したことがある。1994年12月、「クロスファイア(十字砲火)」という番組だった。テーマはずばり「広島、長崎への原爆投下は必要だったのか」だった。

 一方、オバマ大統領は27日、現職の米国大統領として初めて広島を訪れた。予測どおり同大統領は原爆投下の是非には触れなかった。だが米国大統領の広島来訪の意義を今後考える上でも、日本側としてはこの是非論に背を向けることはできないだろう。米側ではこのテレビ討論が22年も前に催された事実が示すように、原爆投下の適否は長く広く論じられてきた。

 この番組は題名どおり自由な激論が売り物である。この回は先代ブッシュ大統領の首席補佐官だった保守派のジョン・スヌヌ氏と、著名な政治評論家でリベラル派のマイケル・キンズレー氏が進行役だった。

 この2人の論客は冒頭から私の方をにらむような姿勢で「原爆投下は日本の戦意をくじき、戦争を早く終わらせるために必要だった」(スヌヌ氏)とか、「日本軍は真珠湾をだまし討ちしたし、もし原爆を持っていたら必ず使っただろう」(キンズレー氏)と語った。保守、リベラルを問わず、米側多数派の投下正当論の集約だった。

 そしてスウィーニー氏も「日本本土上陸作戦で予測された戦死者数を考えれば、原爆投下は適切だった」と述べたのだった。

 

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