習近平主席への集権加速 李首相と国務院の地盤沈下止まらず (1/2ページ)

2016.06.15

 日本のメディアでは「中国共産党の上層部で熾烈な権力闘争が起きているのではないか」とする観測記事を数多く目にするようになってきた。

 中国の権力闘争といえば、ここ数年、江沢民元国家主席のグループと習近平国家主席の対立が強調されることがパターンとして定着していたが、いまのトレンドは「習近平国家主席VS李克強首相」だ。

 派閥同士での対立では、高級官僚の二世政治家のグループを意味する太子党VS共産主義青年団(共青団)と表現されている。

 本当にそうした対立はあるのだろうか。

 私はかねてから派閥によって単純化された闘争には否定的だ。

 政治局常務委員という限られた空間での対立の説明ならいざしらず、政治局全体、ましてや地方政治まで含めればつじつまの合わない現実ばかりで破綻は顕著となるからだ。

 そもそも習氏が胡錦濤前国家主席の「接班」(跡継ぎ)として注目を浴びた2007年、派閥闘争信奉者は、一様に習氏と薄煕来・元重慶市党委書記をひとまとめに「太子党」と呼び、新時代に台頭した勢力と位置づけた。しかし、周知のように間もなく2人の権力闘争が表面化し、破綻した。

 もちろん今回も基本的には同じ見方だが、権力闘争という視点をはずせば、李首相の存在感が薄まり、首相の専権事項である経済政策でのかじ取りから外れてしまっているのは明らかだろう。

 いったい何が起きているのだろうか。

 まず注目すべきは、力の低下は李首相個人だけの問題ではないという点だ。彼が束ねる国務院(内閣)そのものの存在感も失われているのだ。

 それが象徴されるのが今年3月の全国人民大会(全人代)であった。

 

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。