【日々是世界】習政権に痛手 市場改革「遅い」の烙印 英EU離脱も暗い影… (1/3ページ)

2016.07.20

 金融市場での地位向上を目指してきた中国政府が、新興国株式の「エリートクラブ」に落選したことに落胆している。株価指数開発会社の米MSCIは6月中旬、中国本土で上場する株式を、優良銘柄で構成する「新興国株指数」に採用することを見送った。市場改革の遅れが問題視されたためだ。折しも欧州主要国も中国に改革進展を求める強硬姿勢に転じており、中国当局は改革断行に向けて外堀を埋められつつある。

 「地位向上に取り組んでいた習近平政権には痛手となった」(ブルームバーグ)

 「過去6カ月間、MSCI側が(中国に)抱く懸念に対応してきた中国政策当局に打撃だ」(ロイター)

 6月14日、MCSIが年に1度、実施する新興国株指数の構成銘柄の見直しで、上海、深●(=土へんに川)両市場に上場する人民元建て株式「中国大陸A株」を採用しないと発表すると、海外メディアはそんなふうに伝えた。

 MSCIは投資家向けに、優良な株式銘柄を選定して集めた「指数」を作成する会社。新興国株からえりすぐった銘柄で作る新興国株指数には、すでに香港市場に上場する一部の中国株が採用されているが、中国大陸A株は選定されていなかった。

 新興国株指数に組み入れられれば、安心できる投資先だと判断した機関投資家らから、膨大な資金が指数の構成株式に流れ込む。その規模は「10年間で数十兆円」(アナリスト)ともいわれる。中国にとって、労せずして大陸企業への投資が得られることになる。

 過去2年の見直しでも、中国大陸A株は同指数への選定に落選した。市場改革が進んでいないと判断されたためだ。

 MSCIは今回も改革が十分ではないと判断し、見送りを決めた。ロイターによると、MSCIのグローバル調査責任者のレミー・ブリアンド氏は、「市場アクセスを改善するため、中国当局により多くの重要な改革が進められた」と認めながらも、「こうした措置の有効性を評価するにはもう少し時間が必要」と述べ、一層の改革が重要だとの認識を示した。

 

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