会社・商店だけでなく自治体の半数もブラック 法定最低賃金が守られない韓国 (2/2ページ)

2016.07.21

韓国では最低賃金違反が日常化している=ソウル
韓国では最低賃金違反が日常化している=ソウル【拡大】

 《15年の場合、65歳以上の人の38%が働いており、そのほぼ3分の1が賃金労働者。彼らは1日平均12・9時間働き、月平均122万8000ウォン(約11万4079円)稼いでいる》

 月25日労働(週休1日)とすると、月322・5時間。時間当たり3800ウォン(約353円)ほどだ。15年の法定最低賃金は時給5580ウォン(約518円)だった。残業手当があるとすると(ないかもしれない)、本当の時給はいくらなのか。

 韓国の65歳以上の人のほぼ8割は、年金受給額が月平均25万ウォン(約2万3225円)未満だ(=残り2割の大部分を占める公務員と軍人の年金は高額)。物価は日本よりいくらか安くても、これでは食べていけない。まして、30歳近い息子が就職浪人中だったりしたら…。

 月25万ウォンほどの年金しか収入のない高齢者は、最低賃金以下でも文句を言わずに働く。そうした高齢者の存在が、一方では3K仕事の合理化(=機械化した企業による一括請負)を阻んでいるし、他方では若年労働者の就業機会を減らしている。

 大手フランチャイズでは、高齢者の進出により、若年アルバイトの賃金が下がりつつある。もちろん、最低賃金以下に。「壊れていく国」の姿がここにある。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。

 

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