【米大統領選直前 緊迫する世界】米国は「世界の警察官」に復帰できない 人種間対立の激化で「分裂の危機」 (1/2ページ)

2016.07.23

米大統領選で激突するトランプ氏(右)と、クリントン氏。米国の分裂は深刻だ(AP)
米大統領選で激突するトランプ氏(右)と、クリントン氏。米国の分裂は深刻だ(AP)【拡大】

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 米国内で、人種間対立が激化している。白人警官が黒人を相次ぎ射殺し、各地で黒人による抗議デモが続いている。

 ルイジアナ州バトンルージュで5日、黒人が白人警察官に射殺され、ミネソタ州ミネアポリス郊外でも6日、同様の事件が起こった。ルイジアナ州では、数百人が警察署前で抗議デモを行い、100人以上が逮捕された。ミネソタ州では、抗議のデモ隊が高速道路を占拠し、警官に投石するなどして102人が逮捕された。

 全米各地で抗議活動が拡大するなか、テキサス州ダラスで7日、デモ警戒中の警察官を黒人が狙撃し、5人が死亡した。さらに、17日にバトンルージュで黒人が警察官3人を射殺した。

 この状況は、1960〜70年代に急進的な黒人解放闘争を展開した政治組織「ブラックパンサー党」の再来現象が起きていることを示唆する。

 オバマ大統領も大ファンという米人気歌手ビヨンセが2月、プロフットボールの祭典「スーパーボウル」に、ブラックパンサー党をモチーフにした黒革のジャケット姿で登場し、注目された。

 ブラックパンサー党は、警察官の黒人への暴力に端を発した暴動が全米都市に広まるなかで結成された。64年に黒人の公民権を認める「公民権法」が成立したが、白人の反発と黒人の巻き返しという暴力の連鎖に、米国社会は揺れたからである。一連の事件で、その連鎖が今日に至っても消滅していないことがはっきりした。

 

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